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法学系の本の感想や紹介、糖質制限、ダイエット

樋口陽一 国法学

この本を最近少し読んでる。憲法とかなり関連があるので、憲法をより奥深く勉強したい人や、憲法の基本書を読んでいてここを歴史的、哲学的、比較法的視点から見てみたいと思ったことのある人に特におすすめ。

樋口先生の本はこれに限らず、フランス等の、国家による社会からの個人の自由(封建的、身分的社会秩序からの個人の解放)っていう歴史的経緯とか問題意識(私人間効力の議論にもつながる)みたいな話が多い。

繰り返し記述されるので、この点は樋口先生の問題意識の中でもかなり重要ではないかと思いました。

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保険法 一冊あってもいい本

有斐閣アルマの保険法第四版を買いました。2019年で、民法改正にも対応。

民法の特に不法行為などで、たまに保険法の条文が出てくる時があるけどそういう時に調べたりするのに便利。あと自賠法なども割と詳しい。

コラムの、統計上は、傷害については自賠責保険のみで損害賠償額がカバーされる比率が高いが、死亡やとくに重度の後遺障害についてはカバーされない比率が高くなっているといった小話もよい。

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ブックオフオンラインの活用法

ブックオフがわりと近くにあるため、ブックオフオンラインで購入した本をその店に取りに行く方法を使ってみました(お金はそこで払う)。たしかブックオフオンラインは1500円以上で送料無料で、1500円以上にするためにあれこれ考えたりしないといけないけど、この方法だと送料無料です。引き取り期限も、1日に到着したものが8日までだったのでわりと余裕もあります。

ちなみに、前科者という、保護司の漫画を買いました。一巻を期間限定無料で読んで面白かったので。

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保護観察付執行猶予者の執行猶予の取り消し

刑事政策の本読んでたけど、保護観察のところが興味深い。

保護観察付執行猶予者の場合、刑の執行猶予の取り消しを受けた者は平成22年で25.2%もいるんだよね。実に四人に一人。

保護観察付執行猶予といえば、へ○◯◯◯◯氏の話題が昨年はありましたね。

それと、更生保護法51条2項各号の特別遵守事項も条文を見てみるとかなり詳しくて興味深い。

例えば、1号

「犯罪性のある者との交際、いかがわしい場所への出入り、遊興による浪費、過度の飲酒その他の犯罪又は非行に結び付くおそれのある特定の行動をしてはならないこと。」

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判例の規範の明文化と受験でのテクニック

有斐閣のベーシック労働法を一日一章ずつ読んでいってるけど、今日は就業規則の不利益変更について読んでいた。判例が5つぐらいあげている規範が労働契約法により明文化されていて、この点は昔の受験生より覚える量は少なくていいねって思ったw

まあ、明文化されてない場合でも問題文の事実から逆算して多分こういう規範と推測して書いたり、他でよくある考え方と多分似てるからその考え方を使うといった方法はある。今までにそういうテクニック使ったことあるかは覚えてないけど。

このベーシック労働法は、必要な事項や重要判例の要旨は書いてあってわかりやすい記述で、法学初学者にもおすすめです。判例を実際詳しく見たい時は判例百選などを読めばいいしね。

 

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薬袋と靴の血痕による犯人性推認

https://news.yahoo.co.jp/articles/015922dbdd4c9d5bc1b82d38ff822df006c09a2a

この記事は、犯人性推認について興味深い記事でした。

>男の靴に付着した丸い染みを府警の科学捜査研究所で鑑定したところ、被害者の80歳男性のDNA型と非常に高い確率で一致する血液であることが判明。さらに、男の名前が記され、細長く折りたたまれた薬袋が犯行現場そばの廊下で見つかった。

>靴の血痕について裁判長は「出血した被害者の血が直接付いた」と認定し、「靴の持ち主である被告が犯人であることは強く推認される」と判断。男が自ら、「誰かの恨みを買ったことやトラブルに身の覚えはない」と証言していた点を踏まえ、第三者が靴をすり替えて男を犯人に仕立てた可能性は「相当現実離れしている」とした。薬袋を刃物のさやにしたとする検察側の推理に対し、裁判所は判断を示さなかったが、男が犯人であると結論づけ

 

薬袋については、そんな身元が容易にわかる物を鞘当てに使うかなーって思ったけど。

 

労働法 有期契約と試用期間

労働法判例百選(古い版だけど)の最判平成2.6.5の有期契約と試用期間を読んだ。期限付職員契約書の交付を受けたのは雇用契約が成立した後であるという事実の、あてはめでの使い方がなるほどなーって思った(期間満了によって雇用契約が当然終了する明確な合意があったことを、疑わせる方向の事実として使っている)。

労働法は大学の時講義でほんの少しやっただけなので、最近少しずつ読んでいる。