表現の自由の規制の4パターン
あまりこの分類での説明を基本書では見ないけど、2008年有斐閣「憲法の争点」のp118 佐々木弘通先生の、言論の内容規制と内容中立規制という記事にいい説明があります。
1.内容規制かつ全面的規制
2.内容規制かつ限定的TPM規制(時、場所、態様)
3.内容中立規制かつ全面的規制
4内容中立規制かつ限定的TPM規制
という分類で、それぞれ具体例もありました。
一般的な基本書では、内容規制か内容中立規制かという分類だけして、内容規制だが限定的TPM規制の事例については、付随的規制とみて審査密度を緩めるという説明が多いと思います。たとえば、高橋和之先生の立憲主義と日本国憲法p225の、わいせつ図書の自販機への収納禁止について見ると、成年者への頒布の制限は内容規制だが付随的制約とみることができる、といった説明になっています。
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