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新最強伝説・黒沢とアリストテレス

新最強伝説・黒沢という福本伸行の漫画に出てくるホームレスの先生が悟りの境地に達しているという話。

黒沢が出会ったホームレスの人の住処が撤去されてたんだけどその時言った言葉が、不幸な時感情にとらわれるのではなく、その事実のみを受け止め、そこから始めるということ。

福本伸行の漫画って原始仏教的なものを感じることがあるんだよね。

続けて、「偶有性の海にこぎ出そう」と言っていたので調べると茂木健一郎が使っている言葉らしい。偶有性、で調べてみるとアリストテレスの用語で、「存在することもしないこともありうるものの在り方をいう。ラテン語ではcontingensという。論理的には「その存在が必然ではないが、それが存在するとしても、そのゆえに、いかなる不可能も生じてこないもの」と定義される」とのことで、必然性に対置される言葉。